【2月11日 AFP】サッカーイングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・シティ(Manchester City)のジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は10日、クラブが100件以上の財務規則違反を指摘されている中で、退団するつもりは全くないと明言した。

 グアルディオラ監督の下、ここ5シーズンで4度のリーグ優勝を果たしている王者シティは、2009-10シーズンから2017-18シーズンの間にファイナンシャル・フェアプレー(FFP)規則などに抵触した疑いがリーグの第三者調査委員会によって指摘されており、違反が確定すれば勝ち点の剥奪や降格処分に直面する。

 シティは2020年2月にも「FFPへの重大な違反」で欧州サッカー連盟(UEFA)から2年間の欧州大会出場禁止を言い渡されたが、同年にスポーツ仲裁裁判所(CAS)によって処分が覆された。

 以前、疑惑をめぐってクラブの経営幹部から虚偽の報告を受けていたことが分かれば退団すると話していたグアルディオラ監督だが、12日のアストン・ビラ(Aston Villa)戦を控えたこの日の記者会見では、今回のケースもUEFAのときと同様の結末になると確信していると主張。

「最初に思ったのは、われわれはすでに断罪されているということだ」と不満をあらわにし、「無実でないことが分かれば、その判断やプレミアリーグの決定を受け入れる。だが、UEFAのときと同じく無実だったらどうなる? 傷ついた名誉の回復や損害の賠償はどうなるんだ?」と問いかけた。

 すでに指揮官人生で自身最長の7年間にわたってシティを率いているグアルディオラ監督は、昨年11月に2025年まで契約を延長したばかりで、「この席を離れるつもりはない。これまで以上にとどまりたいと断言できる」とし、「7、8年という年月は長いので迷うときもあるが、今は動きたくない」と述べた。

「人々は『彼らはあなたにうそをついている』と言う。彼らは私をだましたりしなかった。UEFAで起きたことを見てほしい」

「今度も同じだ。どうして自分の仲間を信用せずに、他のクラブの最高経営責任者(CEO)たちを信じる必要がある?」 (c)AFP