チェコ、パリ五輪のロシア選手参加案に反対
発信地:プラハ/チェコ
このニュースをシェア
【2月7日 AFP】チェコオリンピック委員会(COV)と同国政府が6日、ロシアとベラルーシの選手を中立旗の下で2024年パリ五輪に参加させる案について、反対の立場を示した。
国際オリンピック委員会(IOC)は先月、ウクライナ侵攻をめぐる国際社会の厳しい制裁をよそに、ロシアとベラルーシのアスリートがパリ五輪に参加できる道筋を検討していることを明らかにした。
この案には米国が賛成している一方で、欧州の多くの国からは反対の声が噴出しており、ウクライナに加えてエストニアをはじめとした東欧諸国の一部ではボイコット論も出ている。
COVはIOCの提案に反発しながらも、自国のアスリートにボイコットを強要するつもりはないとして、「大会の辞退を決めた場合、それぞれのアスリートの意思を尊重するのは当然のことだ」とも補足した。
またチェコのペトル・フィアラ(Petr Fiala)首相はこの日、こうした意見に同調し、「ウクライナの選手が自国を守って命を落としているときに、ロシアとベラルーシのアスリートがパリで競技に臨むのは、到底考えられない」と述べた。
ポーランドのカミル・ボルトニチュク(Kamil Bortniczuk)スポーツ・観光相は前週、欧州連合(EU)と英国を含めた約40か国が、ロシアとベラルーシ選手の五輪出場に反対する見通しを明らかにした。(c)AFP