■米主力戦車の性能を熱弁する砲手

 ホンコさんは新型戦車の操縦訓練を切望している。とはいえ、米国が供与を約束した主力戦車「M1エーブラムス(M1 Abrams)」は、インターネットで写真を見たことがあるだけだ。

 ホンコさんは自動車愛好家が最新のスーパーカーについて語るように、エーブラムスの性能について熱弁した。「新型戦車の方が、射程や威力の面ではるかに優れている。装甲もしっかりしているから、乗員にとってもより安全だ。エーブラムスは世界最高の装甲を備えている。ロシア側はこの土地には適さないだろうと言っているが、問題ないと思う」

 1年前までホンコさんは、同じ部隊の兵士や拾った猫と身を寄せ合い、ドンバスの塹壕(ざんごう)で寒さに耐えながら日々を過ごすことになるとは想像もしていなかった。

 ホンコさんは侵攻開始から1年の節目となる2月24日を前に、ロシアが攻撃を激化させ、両親の身に危険が及ぶのではないかと懸念している。

 だが砲弾と重兵器が届けば、数か月後、気温が上がり始める頃には、ウクライナ軍は少なくとも領土を奪還できるようになるだろう。

 ホンコさんの軍務は昨年9月までの予定だったが、その後も部隊にとどまった。普通の生活に戻ることを考えられるようになるのは、勝利の日が訪れてからだ。「戦争がある限り離脱はできない。どうせ家に座ってなどいられないのだから」と語った。(c)AFP/Phil HAZLEWOOD