【2月6日 AFP】ウクライナのオレクシー・レズニコフ(Oleksiy Reznikov)国防相が省内の汚職疑惑を受けて引責辞任し、後任に同省の情報局長が就く見通しとなった。有力議員が5日、明らかにした。

 ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は今週、汚職取り締まりを強化し、欧州連合(EU)加盟交渉を年内に開始したいと述べていた。

 ゼレンスキー氏に近い有力議員は、「国防相にはキリロ・ブダノフ(Kyrylo Budanov)情報局長が就任する。戦時下においては極めて合理的だ」と語った。レズニコフ氏は戦略産業相に任命されるという。

 レズニコフ氏は2021年11月に国防相に就任。西側諸国からの兵器調達を担い、ウクライナ軍の強化に貢献してきた。しかし、国防省では汚職スキャンダルが相次いで浮上。食材調達で小売価格の2〜3倍の契約を結んだとして批判を浴び、先月には次官が解任されていた。

 この日記者会見したレズニコフ氏は、進退を決めるのはゼレンスキー氏だけだとし、「良心の呵責(かしゃく)は一切ない」と述べた。(c)AFP