【2月4日 AFP】ラグビー元オーストラリア代表のマット・ギタウ(Matt Giteau、40)が3日、現役引退を表明した。代表通算103試合のキャリアで知られているが、より記憶に残るのは2015年のW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)に向けた国内の選考基準を変えた「ギタウルール」の方かもしれない。

 ギタウは当時フランスリーグ・トップ14のRCトゥーロン(RC Toulon)で輝かしい活躍を見せていたが、豪ラグビー協会(Rugby Australia)は海外でプレーする選手の代表メンバー入りを禁止していた。

 しかし、当時のマイケル・チェイカ(Michael Cheika)ヘッドコーチ(HC)が規則の変更を主張。それが認められて、海外を拠点とする選手も60キャップ以上を条件に代表資格が与えられるようになった。

 ギタウもW杯メンバー入りを果たし、母国の準優勝に貢献した。イングランドに決勝で敗れた2003年大会でもワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)の一員としてプレーしたギタウは、2016年に代表を引退したが、クラブレベルでのプレーは続行し、米メジャーリーグラグビー(MLR)のLAギルティニス(LA Giltinis、現在は解散)が最後の所属チームとなった。

 6年間所属したトゥーロンでは、ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ(European Rugby Champions Cup)制覇3回と、リーグ優勝1回を経験した。(c)AFP