【2月3日 CGTN Japanese】2月2日は「世界湿地の日」です。中国国家林業・草原局が同日明らかにしたところによりますと、国際的に重要な湿地に関する条約(ラムサール条約)の「国際的な重要湿地」に登録された中国の湿地は北京延慶野鴨湖、黒竜江大興安嶺九曲十八湾、江蘇淮安白馬湖など、新たに18カ所増え、合わせて82カ所となり、総面積は世界第4位の764万7000ヘクタールに達しているということです。

 今年の「世界湿地の日」のテーマは湿地の再生です。2日、中国南東部の浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)西渓のメイン会場でPRイベントが行われたほか、2022年度の中国ラムサール条約登録湿地生態状況に関するモニタリングの成果が発表されました。これによりますと、これら湿地の生態状況は全体的に安定が保たれており、水質は改善に向かう傾向にあり、水源の補給状況も安定しています。生物多様性の豊かさが増し、湿地に分布する植物の種類は2391種に達しています。湿地の保護・再生の効果もめざましく、黒竜江省(Heilongjiang)や湖北省(Hubei)、山東省(Shandong)、海南省(Hainan)などでは退化した湿地が効果的に回復しつつあるということです。

 ラムサール条約のムソンダ・ムンバ事務局長は同イベントでビデオ挨拶を行い、中国が「ラムサール条約」第14回締約国会議のホスト国と議長国として果たしたリーダー的な役割に感謝の意を示しました。また、「中国は法律と政策の枠組みを絶えず改善し、『湿地保護法』と『全国湿地保護計画(2022~30年)』を実施して、国内の湿地保護管理の強化に向けて取り組んできた」と述べ、中国が今後の3年間、「ラムサール条約」の議長国として世界の湿地保全事業をリードすることに期待感を示しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News