【2月3日 AFP】(更新)米ホワイトハウス(White House)のカリーヌ・ジャンピエール(Karine Jean-Pierre)大統領報道官は2日、ロシアとベラルーシの選手が中立の立場で2024年パリ五輪に参加することを認める動きについて、支持する考えを表明した。ただし、国旗やエンブレムの使用については反対だとした。

 ジャンピエール氏は記者会見で「米国は、ロシアとベラルーシの各競技統括団体が、国際競技連盟から資格停止処分を受けていることは支持している」とした上で、両国の選手が五輪などの国際大会に招待される場合は「ロシアもしくはベラルーシを代表していないということを明確にすべきだ」と述べた。

「ロシアとベラルーシの国旗やエンブレム、国歌の使用も禁止されるべきだ」

 ロシアとベラルーシの選手の五輪参加可否は、大きな議論になっている。

 国際オリンピック委員会(IOC)は先日、両国の選手がパリ五輪に参加できる道筋を検討していることを明らかにし、中立の立場で出場する可能性が浮上している。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、両国選手の参加に断固として反対し、ウクライナ侵攻を理由にロシアの締め出しを求めている。

 ホワイトハウスから今回の声明が出た直後にはツイッター(Twitter)で、IOCの立場は「ウクライナへの侵略犯罪を正当化するものだ」とし、「スポーツが人道に反すること、そして戦争のプロパガンダに利用されることは許さない」と反発した。

 一方のロシア側は、五輪に政治は持ち込まれるべきでないと主張し、制限の全面解除を求めている。(c)AFP