1月26日、記者会見に臨む韓国のチュ・ギョンホ(秋慶鎬)経済副首相兼企画財政相(c)news1
1月26日、記者会見に臨む韓国のチュ・ギョンホ(秋慶鎬)経済副首相兼企画財政相(c)news1

【02月03日 KOREA WAVE】韓国銀行も成長率展望値(1.7%)を近く下方修正すると予告している。

イ・チャンヨン(李昌鏞)総裁は先月13日の記者懇談会で「これまでの指標を見るとそれより低くなる可能性が高いと思う」と話した。

ただ、韓国政府は成長率1.6%との展望を維持している。昨年の基底効果と中国のリオープニング(経済活動再開)の影響などで、下半期には徐々に状況が改善されるとの見方だ。

一方で、中国のリオープニングによる効果は制限的だという分析もある。漢陽大学経済学部のハ・ジュンギョン教授は次のようにみる。

「中国のリオープニングが韓国の輸出を増加に導く効果は限定的だ。最近、低調な半導体景気をどれだけ克服できるかが輸出におけるカギだが、大きな期待をする雰囲気ではない」

中国の経済活動再開が世界的に需要を引き上げ、原材料価格を再び高め、輸入価格に否定的影響を与えかねない――こんな憂慮もあるという。

景気の鈍化を考慮し、韓銀が10月基準金利の引き下げに乗り出す可能性も提起されている。

韓銀は先月13日、今年初の金融通貨委員会を開き、基準金利を年3.5%と従来より0.25%ポイント引き上げた。だが、通貨政策方向の決定文では、従来の「金利引き上げ基調」を「緊縮」に修正しており、市場では事実上、金利引き上げサイクルが終了したという観測も広がっている。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News