【2月1日 AFP】パキスタン北西部ペシャワル(Peshawar)の警察施設内にあるモスク(イスラム礼拝所)で起きた爆発について、地元警察は1月31日、警察への報復を目的とした自爆攻撃だったとの見解を示した。現場では同日夜、がれきの下敷きとなった人々の救出活動が終了。死者は100人に達した。

 爆発は30日、警官300~400人が参加していた午後の礼拝中に発生。モスクの壁1面が全壊、屋根の大部分も崩落した。ラナ・サナウラ(Rana Sanaullah)内相は議会で、死者のうち97人が警官、3人が民間人で、負傷者のうち27人は依然重体だと報告した。

 地元カイバル・パクトゥンクワ(Khyber Pakhtunkhwa、旧北西辺境)州の警察トップは記者会見で、10~12キロの爆発物を所持した自爆犯が参拝者を装ってモスクに入ったと説明。イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」とのつながりが指摘されている武装グループの犯行だった可能性を示唆した。

 ペシャワルの警察署長はAFPに対し、事件は武装勢力の取り締まりに対する報復であり、警察組織の士気をくじくのが狙いだったと語った。(c)AFP