【2月1日 CNS】2022年、中国の不動産市場は急激に冷え込み、土地の取引面積・価格ともに前年比で減少した。中国指数研究院(China Index Academy)の上級アナリストである張暁飛(Zhang Xiaofei)氏によると、2022年に中国全土の300都市で取り引きされた不動産の面積は前年比9.27%減の18億8800万平方メートルだった。

 各種土地の譲渡額は前年比27.7%減の4兆1333億3600万元(約79兆7766億9147万円)。うち、宅地譲渡額は3兆3730億元(約65兆1016億円)で、前年比31%の減少になった。

 2022年、大都市を意味する「一線都市」の住宅用土地譲渡額は前年比18.9%減少し、中国全土の300都市の土地譲渡の総額に占める割合は、2018 年の11%から19%に上昇した。中規模都市を意味する「二線都市」の土地譲渡額は過去5年間で最低になった。第三線と第四線都市の土地譲渡額は昨年と同レベルだった。

 地価を見ると、2022年に中国300都市での土地取引の最低価格の平均は1平方メートルあたり前年比20%減の2187元(約4万2210円)だった。

 2023年の展望について、張氏は「不動産市場は2023年にわずかに改善する」と予想する。一方で「年間の土地取引量は2022年に比べてわずかに減少する可能性がある」とみている。(c)CNS/JCM/AFPBB News