【1月31日 AFP】ウクライナ政府は先週、議員・上級公務員を対象に、ロシアとの紛争中に公務以外での出国を禁じる措置を導入した。ウクライナ国家国境庁の報道官が30日、AFPに明らかにした。

 ロシアによる侵攻開始後、徴兵対象となる年齢の男性は一部の例外を除いて出国が禁じられた。新たな禁止措置は、女性の公務員および地方議員にも適用される。例外が認められるのは、他国にいる自分の子どもに会いに行く場合や病気治療、家族が亡くなった時のみ。

 禁止措置導入に先立ち、複数の政府高官が国外で休暇を過ごしたとして批判の声が上がっていた。汚職疑惑に伴い、副検事総長を先週辞任したオレクシー・シモネンコ(Oleksiy Symonenko)氏もスペインのリゾートで休暇を楽しんでいたとされる。

 このほか、ユリヤ・ティモシェンコ(Yulia Tymoshenko)元首相も新年休暇をアラブ首長国連邦(UAE)の高級ホテルで過ごしたと報じられている。(c)AFP