【1月30日 AFP】英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)元首相は、BBCが30日に放映するドキュメンタリー番組の中で、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領との電話会談中、自らに対するミサイル攻撃の脅しを受けたと語った。

 この電話会談は、2月24日のロシアによるウクライナ侵攻直前に行われた。ジョンソン氏はプーチン氏が「ボリス、あなたを傷つけたくはないが、ミサイルならたった1分で済む」などと言って自分を脅したと感じたと述べた。

 ただしジョンソン氏は、プーチン氏のこの発言について「非常にリラックスした口調で、ある種無関心を装った様子でもあり、プーチン氏を交渉に引き込もうとしていた私をあしらっていただけだと思う」と言い添えた。

 また、プーチン氏から、「あなたはウクライナが近いうちに北大西洋条約機構(NATO)に加盟することはないと言うが、近いうちにとはどれくらいか」と尋ねられ、「今後しばらくはNATOに加盟しない。あなたもよくご存じの通りだ」と答えたと語った。

 ジョンソン氏の述懐について、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領府報道官は30日の記者会見で、「ジョンソン氏の発言は事実ではない。より正確に言えばうそだ」と一蹴した。(c)AFP