韓国の修学旅行(本文とは直接関係ありません)(c)news1
韓国の修学旅行(本文とは直接関係ありません)(c)news1

【01月29日 KOREA WAVE】修学旅行に保護者がついてきて困っている――韓国の現職教師がオンラインコミュニティでこう投稿し、話題になっている。「過保護だ」という声が出る一方、修学旅行中の高校生らが犠牲になったセウォル号沈没事故を思い起こして「理解できる」とする意見が交錯している。

投稿によると、韓国のある学校が2泊3日の修学旅行で済州(チェジュ)島を訪れた際、保護者6人が後を追ったという。保護者らは自ら車を手配し、生徒らの乗ったバスを追跡。食事の際には食堂までやってきて「うちの子、黒豚なんて食べられない。この牛肉にしてくれ」と弁当を渡す親もいた。夜は同じ宿泊先の別の部屋を取り、子供たちの部屋を見回っていたという。駐車場の車内で寝た保護者もいたという。

別のネットユーザーも関連した話を投稿。教師である友人から聞いた話として「遊園地に現場学習に行った際、クラスの3分の1の生徒の親がどっと来たそうだ。ベンチに座ってじっと見つめていた」と紹介した。

保護者の行動に対し、ネットユーザーの間では「異常だ。過保護に育てたところで、子供の自立性、社会性が落ちる。お互いのために良いことではない」「心配なら修学旅行に送らなければいい」などの批判の声が出た。

ただ韓国では、修学旅行中の高校生ら299人が死亡、5人が行方不明となったセウォル号沈没事故(2014年4月16日)が起きており、これと絡めて「修学旅行に行かせて、船が沈没したり宿舎で火事が起きたり酒を飲んで死んだりというケースがある。(保護者の行動は)異常ではない」「私は保護者の気持ちが理解できる。行事のたびに事件や事故が絶えないではないか」という意見も寄せられた。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News