【1月29日 AFP】サッカースペイン1部リーグ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のミゲル・アンヘル・ヒル・マリン(Miguel Angel Gil-Marin)最高経営責任者(CEO)が、26日に行われたスペイン国王杯(Copa del Rey 2022-23)準々決勝で、対戦相手のレアル・マドリード(Real Madrid)が審判に「大きな影響」を及ぼし、プレッシャーを与えたと不満を述べた。

 このダービーではレアルが延長戦の末に3-1で勝利したが、アトレティコ側はレアルのダニ・セバージョス(Dani Ceballos)が退場処分になるべきだったと確信している。アトレティコはステファン・サビッチ(Stefan Savic)が延長に入って退場処分を受けたが、後半にセバージョスが2枚目のイエローカードを受けなかったことに怒りを見せていた。

 マリンCEOは27日遅くに出した発表文で、「すべての審判を全面的に尊敬しているし、常に誠心誠意働いていることは確信しているが、外から見れば誰にでも、数十年にわたって同じことがほとんどいつでも起こっているのが分かるはずだ」とし、「残念ながら、もう誰も驚かず、ニュースにもならない。しかし極めて明らかな話だし、過去を振り返らなくてはならない」と主張した。

「レアルは大きな影響力を持ったクラブで、周囲には多数の利害関係がある。彼らは非常に大きなプレッシャーを作り出し、それによって決断を下す人々に影響を及ぼすのが当たり前になっている」

 レアルのカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、28日の会見でアトレティコの懸念に言及することを拒否し、「あれは激しい、拮抗(きっこう)した試合だった。われわれとしては、こちらが勝利に値したと考えている」とコメント。「それ以外の話題については話さない」と述べた。(c)AFP