【1月28日 AFP】英スコットランド出身の俳優アラン・カミング(Alan Cumming)さんは58歳を迎えた27日、「大英帝国」の「有害性」に抗議し、14年前に授与された大英帝国勲章を返上したと明らかにした。

 主に米国を拠点とするカミングさんは、演技と米国での性的少数者(LGBTQ+)の権利を向上させる活動を評価され、2009年に大英帝国勲章のオフィサー章(OBE)を授与された。

 カミングさんはインスタグラム(Instagram)で、昨年エリザベス女王(Queen Elizabeth II)が死去した後、君主制の役割について改めて考えてみるようになり、「特に、大英帝国が世界中の先住民の犠牲(と死)の上に利益を得てきたやり方に目が覚めた」と吐露した。

 米国では同性愛者の権利が向上しており、勲章を授与されたメリットは「帝国の有害性と結び付けられる懸念を考えると、今はそれほどない」「だから、この勲章を返上して理由を説明し、授与された時はとてもうれしかったと改めて感謝を伝えた。私は今、ただのアラン・カミングに戻った。ハッピー・バースデー・トゥー・ミー!」とつづっている。(c)AFP