【1月26日 CGTN Japanese】中国東北地方の黒竜江省(Heilongjiang)では、氷点下20度にまで冷え込み、地域全体が天然の巨大冷凍庫と化しました。そして、屋外で販売される凍った果物や年越し食品が人気を呼ぶ、東北地方独特の風物詩が出現しました。

 黒竜江省双鴨山市(Shuangyashan)宝清県(Baoqing)の農業貿易市場も最近になり「冷凍食品街」になりました。氷点下20度でも多くの住民が買い物に訪れ、市場はにぎわっています。

 東北地方には冬に「凍らせた食品」を食べる習わしがあります。伝統的な食べ物としては梨、柿、桃、豆包(あんまん)、トウモロコシなどがありますが、今では凍らせた魚などの水産物や、豆腐なども販売されています。昼間でも凍らせた食品が溶けてしまう恐れがないために、屋外に並べて売るわけです。

 店主の一人は、「うちの店では凍らせたりんご、梨、白梨、柿などを売っている。屋台を毎年出す時節になったからね」と説明しました。今年は1月8日から屋台を出しており、売れ行きはとてもよいとのことです。店主はさらに「お客さんが多くなれば、毎日屋外に十数時間立っていても寒さを感じない」と説明してくれました。

 東北地方で、特に人気があるのが凍らせた梨です。普通の白梨を凍らせると黒く変色し、レンガのように硬くなります。食べる時には水に浸して解凍して柔らかくします。さわやかな甘くて冷たい果汁に対する人気が、売れ筋商品である理由です。(c)CGTN Japanese/AFPBB News