ウクライナ南部オデーサ、世界遺産に登録 ユネスコ
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【1月26日 AFP】国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)世界遺産委員会は25日、「黒海の真珠」と称されるウクライナ南部の港湾都市オデーサ(Odessa)の歴史地区を世界文化遺産に登録すると決定した。
同国のウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領が昨年10月、申請していた。
21か国から成る世界遺産委で審議が行われ、賛成6、反対1、棄権14で決まった。ウクライナに侵攻しているロシアは、議決の先送りを何度も試みていた。
ユネスコのオードレ・アズレ(Audrey Azoulay)事務局長は登録について、「戦争が続く中、激動の世界を乗り越えてきたこの町をさらなる破壊から守り抜くという私たちの決意を示すものだ」と述べた。
ゼレンスキー氏は「きょう、オデーサはユネスコの保護を受けた」「ロシアの侵略者の攻撃からわれわれの真珠を守ってくれるパートナーに感謝する」とツイッター(Twitter)に投稿した。
オデーサの歴史地区は危機遺産にも指定された。ユネスコによると、保存・修復のために国際的な技術的・財政的支援を受けることができるようになる。
ユネスコは既に、ロシアによる侵攻で被害を受けた美術館の修復を支援したとしている。(c)AFP/Cecile FEUILLATRE and Alice HACKMAN