【1月25日 AFP】ウクライナで今月、行方不明になっていた英国人2人が、東部の激戦地で死亡していたことが分かった。うち1人の家族が24日、確認した。2人は地元住民の退避を手助けしていたという。

 クリス・パリー(Chris Parry)さん(28)の家族は、英外務省を通じて、クリスさんはアンドリュー・バグショー(Andrew Bagshaw)さん(48)と共にウクライナ・ドネツク(Donetsk)州のソレダル(Soledar)でボランティア活動中に死亡したとの声明を出した。

 報道によると、バグショーさんはニュージーランド国籍も保有している。

 ロシアの民間軍事会社ワグネル(Wagner)の経営者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏は先に、パリーさんとバグショーさんのものとみられるパスポート(旅券)の写真をインターネットに公開。遺体と共にパスポートを見つけたとしている。

 パリーさんの家族は「極めて悲しいことに、クリッシー(クリスさんの愛称)が、ソレダルから人道的な退避を試みていた際に仲間のアンドリュー・バグショーさんと共に死亡したと発表せねばなりません」とつづった。

 家族によると、パリーさんは「ロシアによる侵攻が始まったばかりの3月、ウクライナが一番苦しい時期に同国に向かい、最も困っている人々を助け、400人以上の命に加え、数多くの置き去りにされた動物たちを救った」という。(c)AFP