【1月24日 AFP】ロシアの首都モスクワで23日、ウクライナ中部ドニプロ(Dnipro)へのロシア軍の攻撃による犠牲者を追悼しようと、逮捕される危険を顧みず献花する市民の姿が見られた。

 ウクライナ当局によると、ドニプロの集合住宅に対する14日の攻撃では少なくとも46人が死亡した。

 モスクワ市内のウクライナ詩人レーシャ・ウクラインカ(Lesya Ukrainka)の像に供えられた花やおもちゃは繰り返し撤去されているが、追悼に訪れる市民が後を絶たない。

 花を供えていた数学者のエレナ・イワノワさん(63)は「今苦しんでいる人々に心を寄せ、哀悼の意を表したい」とAFPに話した。「これが唯一の抗議手段」とも語った。

 ツアーガイドのアレクサンドル・ボロシンさん(40)は帽子を脱いで数分間、像の前で黙とうしていた。ここに集まる人々の姿をインターネットで目にし、「モスクワ市民が(ウクライナの人々に)共感していることをこの目で確かめたい」と思って来たという。

 ウクライナには多くの友人がおり、「この悪夢に抗議する動きが存在しているのだと友人たちに知らせることは非常に重要だ」と話した。

 ロシア政府はウクライナ侵攻に対する批判を実質的に禁止する厳しい法律を導入しており、独立系人権団体「OVDインフォ(OVD-Info)」によると、先週以来、この像を訪れた5人が拘束されている。

 同団体によれば、昨年2月のウクライナ侵攻開始以来、ロシア国内で抗議活動をして拘束された人は2万人近くに上る。(c)AFP