【1月25日 AFP】タイ警察は24日、1週間で計1.1トンの覚せい剤を押収したと発表した。同国では外国人観光客の受け入れ再開以降、薬物の密輸が急増しており、当局は取り締まりを強化している。

 警察は、新型コロナウイルスの流行で麻薬密売人の移動が制限されていたが、外国人の受け入れ再開により、密輸が急増しているとしている。

 北部と南部の一連の強制捜査では、タイ人10人が拘束された。

 タイ、ラオス、ミャンマーの国境にまたがる麻薬の生産・流通地「黄金の三角地帯(Golden Triangle)」が位置する北部チェンライ(Chinag Rai)県では、麻薬密売人と警察との衝突が増えている。同県では、約300キロの覚醒剤を所持していた男が逮捕された。

 このほか、中部ナコンサワン(Nakhon Sawan)やパトンタニ(Patum Thani)、南部のパッタルン(Phatthalung)やスラタニ(Surat Thani)などで覚せい剤が押収されている。(c)AFP