【1月25日 AFP】トルコ外交筋は24日、北大西洋条約機構(NATO)加盟を目指すスウェーデン、フィンランド両国との3か国協議について、予定されていた2月からの延期を決めたことを明らかにした。

 在ストックホルムのトルコ大使館前で極右政治家がイスラム教の聖典コーラン(Koran)に火を付けたのを受け、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は23日、スウェーデンを強く非難していた。

 トルコ外交筋は3か国協議の「日を改める」としているが、詳細は示さなかった。

 この結果、同国で5月に実施される予定の大統領選と議会選の前にスウェーデンとフィンランドがNATOに加盟できる公算は一段と小さくなった。

 スウェーデンのウルフ・クリステション(Ulf Kristersson)首相はトルコによる3か国協議延期決定を受け、同国に「再考と冷静な判断」を呼び掛けた。また、スウェーデンの対外関係を損ね、NATO加盟を阻もうとする「工作員」の存在があると非難した。(c)AFP/Dmitry Zaks with Marc Preel in Stockholm