【1月24日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2023)は23日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第4シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-2、6-1、6-2で第22シードのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)を一蹴し、メルボルンパーク(Melbourne Park)で自身13度目のベスト8入りを決めた。

 この日も左太ももにテーピングをして強い決意で試合に臨んだ35歳のジョコビッチは、エネルギーの消費を最小限に抑えて2時間6分で勝負に決着をつけ、通算10度目の全豪オープン優勝とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の男子歴代最多記録に並ぶ22度目の四大大会(グランドスラム)制覇に一歩近づいた。

 ツアー通算92勝目を挙げた前哨戦のアデレード国際1(Adelaide International 1 2023)でハムストリングのけがを悪化させ、今大会に入ってからも悩まされ続けてきたが、この日は自在な動きを見せ、第5シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)との準々決勝に駒を進めた。

 今大会で優勝すれば昨年6月に明け渡して以来の世界ランキング1位に返り咲くジョコビッチは、ハムストリングについて「きょうは何も違和感がなかったから最高だった」としつつ、大量の抗炎症剤で「痛みを抑えていた」と明かした。

 この勝利でライバルを不気味にけん制したジョコビッチは、「だけど、そうやってチームと一緒に道を模索するしかなかった。きょうは今大会最高の状態だった。これを維持していきたい」と続けた。(c)AFP/Martin PARRY