【1月23日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2023)は22日、女子シングルス4回戦が行われ、大会第24シードのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)は4-6、6-1、6-4で朱琳(Zhu Lin、ズー・リン、中国)を退け、準々決勝に進出した。

 2度の全豪制覇を誇るアザレンカは、翌23日の午前2時17分までもつれ込んだ深夜の熱戦を制し、第3シードのジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula、米国)との対戦に駒を進めた。

 アンディ・マレー(Andy Murray、英国)とタナシ・コキナキス(Thanasi Kokkinakis、オーストラリア)の試合が午前4時過ぎまで行われ、数日前には大会主催者に対して批判の声が上がっていたが、アザレンカと朱の試合は、ステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)とヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)の一戦がフルセットにまでもつれ込んだことで遅れて開始された。

 深夜に始まり、日をまたいで終了した試合はほぼ観客のいない中で行われた。

「2時間40分、プレッシャーの中での試合だった」と振り返ったアザレンカは何時に寝るのかと問われると、「今が何時なのかすら分からない。多分朝6時までは起きて、それからアイマスクをして日中に寝る」と応じた。

 一方、ペグラは7-5、6-2で第20シードのバルボラ・クレイチコバ(Barbora Krejcikova、チェコ)を一蹴し、勝ち上がりを決めた。

 現時点では最上位シード選手となっているペグラだが、自身が今大会の優勝候補だとは考えていない。

「組み合わせを見てみると、エレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)がいるし、彼女は全仏オープン(French Open)で優勝している。去年ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)で勝ったエレナ・ルバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)もいる。今大会好調のビカ(アザレンカ)がいて、WTAファイナルズ(2022 WTA Finals)で優勝したキャロリン(・ガルシア<Caroline Garcia、フランス>)もいる」

 これまで四大大会(グランドスラム)で4強入りの経験がないペグラは、「自分が残っている中で一番上という実感がない。正直なところ、まだまだ先は長いという感覚」と続けた。(c)AFP