【1月22日 AFP】カンボジア・バタンバン(Battambang)州で19日、ウクライナ政府職員が地雷除去の研修を受けた。研修は、日本政府がカンボジア地雷対策センター(CMAC)と共同で実施した。

 カンボジアでは約30年に及ぶ内戦が1998年に終結したが、当時埋められた地雷の除去作業が現在も続いている。同国は世界有数の地雷埋設の一つとなっている。

 研修では、ウクライナ政府職員15人が、地雷探知機など機器の使い方や、地雷探知への動物の活用法などを学んだ。

 対人地雷は1997年の国際条約で使用が禁止されており、130か国以上が署名している。だが、ロシアはこの条約に加盟していない。

「ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch)」は、ロシアはウクライナへの侵攻開始後、少なくとも7種類の地雷を使用したと指摘している。

 CMACのオム・プムロ(Oum Phumro)副長官は、「カンボジアで1週間訓練を行う。その後はオンラインで訓練を継続し、ウクライナでの地雷除去に備える」と取材陣に語った。

 カンボジアはウクライナ職員への継続訓練に向け、年内に最大4人をポーランドに派遣する予定だ。(c)AFP/Suy SE