【1月22日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2023)は21日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第4シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は7-6(9-7)、6-3、6-4で第27シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)を退け、16強入りを果たした。ジョコビッチは、キャリアの「最終段階」に入る中で、すべての瞬間を大事にしていると話した。

 ジョコビッチは77分を要した第1セットを切り抜けると、太ももの治療を2回受けながらも勝利し、地元期待のアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)との4回戦に駒を進めた。第22シードのデミノーはベンジャミン・ボンジ(Benjamin Bonzi、フランス)をストレートで下して勝ち上がった。

 気持ちで勝利したジョコビッチは、通算10回目の全豪制覇と最多タイに並ぶ四大大会(グランドスラム)通算22勝目にまた一歩近づいた。優勝となれば、2022年6月以来の世界ランキング1位にも復帰する。

 35歳になったジョコビッチは、以前よりも一つ一つの大会を味わっていると話し、「キャリアの最終段階、残り4分の1に入った今はすべてのシーズンが大切に思える」とコメント。「もちろん、今までよりも各大会に感謝し始め、大切にし始める。タンクの残りはもう多くないかもしれないからね」と続けた。

 大会通算15回目の16強入りを果たしたジョコビッチだが、楽な勝利ではなく、特に左太ももの状態には悩まされている。ジョコビッチは「きょうを含め、ここ数試合は最初はいつも順調でも、何かの動きがきっかけで徐々に悪化していく」と明かした。

「それで痛み止めを飲み、ホットクリームや何かを使う。最初はそれが少し効いて、やがて効かなくなり、また効くようになる。正直に言って、ジェットコースターだよ」

「1試合ずつこなしていくしかない。この先に何が待っているかはわからないが、もちろん希望は持っているし、最高のことが起こると信じている」 (c)AFP