【1月20日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2023)は19日、男子シングルス2回戦が行われ、元世界ランキング1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は試合終了が翌20日の午前4時を過ぎる死闘の末に地元オーストラリアのタナシ・コキナキス(Thanasi Kokkinakis)を4-6、6-7(4-7)、7-6(7-5)、6-3、7-5の逆転で下し、3回戦進出を果たした。

 試合時間は5時間45分で、四大大会(グランドスラム)3勝を誇るマレーの伝説的なキャリアにおいても最長となった。試合の途中では、マレーが「なんで午前3時にプレーしているんだ?!」と叫ぶ場面もあった。

 現在は人工股関節でプレーし、4年前の全豪オープンでは引退の瀬戸際にあったマレーは試合後、「なんとかひっくり返して勝ち切れたのが信じられない。どうやったのかは自分でも分からない。試合が進むにつれてプレーが良くなった。自分は大きなハートを持っている」と話し、客席からは歓声が上がった。派手に盛り上がりながらも、疲れも見えた観客に対しては「信じられないほど遅い時間だが、残ってくれて本当にありがとう」と感謝した。

 35歳のマレーは次戦、大会第24シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)と対戦する。(c)AFP