【1月20日 AFP】フランス全土で19日、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)政権の年金制度改革案に抗議するストライキやデモが行われ、交通機関や学校、公共サービスの多くに影響が生じた。デモ行進には全国で100万人以上が参加。パリでは、参加者の一部が警察と衝突した。

 改革案には年金の支給開始年齢の引き上げが含まれ、国民の多くが反対している。内務省は、デモ行進への参加人数を全国で110万人、パリで8万人と発表。一方、労働組合「労働総同盟(CGT)」は、参加者数を全国で200万人以上、パリで40万人としている。

 現地のAFP記者によると、パリのバスチーユ(Bastille)地区周辺では、一部の過激派が警官隊に瓶や発煙弾などを投げつけ、警察側は催涙ガスを使用して応じた。

 警察によれば、30人前後が逮捕された。多くは過激派グループ「ブラック・ブロック(Black Bloc)」のメンバーで、黒い服にマスクやヘルメットを着用していた。

 抗議運動は31日にも予定されている。(c)AFP/Alice HACKMAN