【1月18日 AFP】セルビアのアレクサンダル・ブチッチ(Aleksandar Vucic)大統領は、国内でロシアの民間軍事会社ワグネル(Wagner)が広告を打ち、ウクライナ紛争に参加する傭兵(ようへい)を勧誘していると非難した。ブチッチ氏が公の場で同盟国ロシアを批判するのは異例。

 今月に入って、ロシア国営テレビRTのセルビア支局がワグネルのCMを放映し、物議を醸していた。地元メディアBETAによれば、ブチッチ氏は16日にテレビ放送されたインタビューで、「なぜワグネルは規則に反して(セルビアで)勧誘するんだ」と述べた。

 
 2014年にウクライナで紛争が始まって以降、少数のセルビア人がロシア側で戦っているとされるが、当局は正確な人数を公表していない。

 セルビアでは、ロシアと同じく正教会が信仰されている。北大西洋条約機構(NATO)と対立しており、ロシアとは複数の紛争で軍事同盟を結び、関係を強化してきた。ベラルーシと同様、西側諸国の対ロシア制裁には加わっていない。(c)AFP