【1月17日 AFP】国営ベトナム通信(VNA)は17日、グエン・スアン・フック(Nguyen Xuan Phuc)国家主席(大統領)が辞任したと報じた。

 同通信は「(フック氏が)辞表を提出し、辞職して引退した」と伝えている。共産党体制のベトナムで国家主席の突然の辞任は極めて異例。

 同氏をめぐっては、複数の閣僚が解任された大規模な汚職の責任を取らされ、近く解任されるとの観測が流れていた。

 国営メディアによると、フック氏が首相在任中の2016〜21年に複数の閣僚が起こした不正について、共産党が同氏にも責任があると判断したという。

 今月には、副首相2人が解任されたほか、当局者数十人が逮捕されている。容疑の多くが、新型コロナウイルス感染症対策に絡む汚職事案とされる。(c)AFP