【1月16日 CNS】北京市内の有名な骨董市・潘家園(Panjiayuan)は昨年12月に30周年を迎えた。夜明け前から始まる市場に最近、若者の姿が目立つようになった。

 潘家園で古くから店を営む魏根華(Wei Genhua)さんは「若者が増えるのは活気が出てうれしいよ。市場の雰囲気を楽しむだけでなく、若いのに古い物へのこだわりをしっかり持っているね」と歓迎する。

 中国の若者の間でレトロブームは広がる一方だ。インターネット上では旧式自転車、ブリキのカエルのおもちゃ、白黒テレビ、エナメルのカップなど1980年代から90年代の生活用品が売れ筋商品となっている。

 ネットショッピング大手・京東(JD.com)の中古取引プラットフォーム「拍拍二手(PPreuse)」によると、中古取引市場の「若返り」は顕著で、「90後(1990年代生まれ)」以降の若者が一大勢力に。その8割強が大学以上の学歴という。

 レトロ用品でもカテゴリーはさまざまだ。「80後(1980年代生まれ)」のユーザーは昔の入場券、食料配給券、切手などの生活感のあるアイテムを好み、1990年代生まれは古い積み木やポケットモンスター(ポケモン、Pokemon)、ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ(Teenage Mutant Ninja Turtles)、トランスフォーマー(Transformers)などのグッズを求める傾向という。めまぐるしくライフスタイルが進化していく中、レトロ用品は時代の変遷を感じさせ、昔の記憶を思い起こす喜びがあるようだ。(c)CNS/JCM/AFPBB News