10日、江原道春川のある農家で収穫をあきらめた白菜に、最近降った雪が積もっていた (c)news1
10日、江原道春川のある農家で収穫をあきらめた白菜に、最近降った雪が積もっていた (c)news1

【01月16日 KOREA WAVE】白菜価格の下落を受け、韓国江原道(カンウォンド)春川(チュンチョン)地域の農民たちが白菜の収穫をあきらめている。韓国農水産食品流通公社の農産物流通情報によると、秋白菜は昨年12月29日現在(卸売価格)5400ウォン(1ウォン=約0.1円)だ。これは1カ月前の6292ウォン、平年より(7006ウォン)下がったためだ。

白菜の値段は一ネット(3株・10キロ)7000~8000ウォンだが、最近はせいぜい4000~5000ウォン程度だ。

白菜価格の下落には、政府の需給調節政策の失敗と、作況の好調による白菜生産の増加が指摘されている。また、統計庁によると、昨年、道内の秋白菜栽培面積は1558haで、昨年(1445ha)に比べ9.9%増加した影響もある。

今月10日、春川のある白菜畑を訪ねると、収穫されなかった秋の白菜が、最近、降った雪に覆われていた。白菜に近づくと、白菜の異臭が鼻を刺した。

春川市ジャガイモ白菜作目会長のキム・ソンボク氏(67)は「資材費、人件費も大幅に上がったが、白菜価格だけが大幅に下落し、地域で白菜の農業従事者の多くが損をした。政府レベルの対策が必要だ」と求めている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News