<br>現代自動車専用電気自動車「アイオニック5」(現代自動車提供)(c)news1
<br>現代自動車専用電気自動車「アイオニック5」(現代自動車提供)(c)news1

【01月14日 KOREA WAVE】現代自動車グループが、電気自動車のトップランクのブランド躍り出た。米国の電気自動車市場ではテスラに次いで2位を走っている。最も功績を挙げたのは、専用電気自動車プラットフォーム「E-GMP(Electric-Global Modular Platform)」だ。世界中で好評を博している電気自動車のアニオニック5とEV6が、いずれもこのプラットフォームをベースに誕生した。現代自動車グループは電気自動車販売の好調ぶりを足がかりに、今年史上初めて世界販売台数ビッグ3入りを目前に控えている。

世界の自動車市場は内燃機関車(ガソリン車)から電気自動車に急速に転換している。国際エネルギー機関(IEA)によると、一昨年、世界の新車登録台数は、新型コロナウイルス感染拡大やそれに伴う車両用半導体部品の調達難で減少したが、電気自動車の新規登録台数は約660万台で、前年比の2倍以上に増えた。

現代自動車グループの電気自動車販売台数も大幅に増加した。同グループの昨年1~11月の世界市場での電気自動車販売台数は33万6766台で、既に一昨年の販売台数(25万2718台)をはるかに上回る。

◇秘訣は専用プラットフォーム「E-GMP」

現代自動車グループの電気自動車躍進の陰にあるのが「E-GMP」だ。これを活用すれば、バッテリー容量を変更でき、さまざまな種類の車両を製作することができる。

現代自動車グループのE-GMPには、専用電気自動車にふさわしい独創的なデザインと広くて快適な室内空間、安定的で敏捷な走行性能、効率的なPEシステム(Power Electric System)などを実現するための多様な技術が集約されている。

E-GMPは特に電気自動車の走行距離を伸ばすことに力を入れた。現代自動車は、まずリチウムイオンバッテリーのパッケージングを最適化し、バッテリー密度を高めるためにハイニッケル素材を使用。走行距離の向上に役立つ制御技術も適用した。また、駆動モーターにヘアピン巻線技術を適用し、モーターの熱を効果的に管理する油冷方式を使用するなど、駆動モーター自体の性能と効率を高めた。

もう一つの長所は、電気自動車をまるで大容量補助バッテリーのように使用できるようにした「V2L(Vehicleto Load)」機能だ。E-GMPには電気自動車の高電圧バッテリーと補助バッテリーの両方を充電できるよう支援する統合充電システムを適用。これにより、別途のアダプターがなくても車の電力を外部機器に供給することができる。電気自動車のバッテリーが100%充電されている場合、17坪エアコンと55インチテレビを24時間作動でき、充電が必要な他の電気自動車に電力を供給することもできる。E-GMPは「急速充電能力」も売りで、18分で10%から80%までバッテリーを超急速に充電できる。

(つづく)

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News