【1月13日 AFP】ダカールラリー(Dakar Rally 2023)は12日、第11ステージが行われ、四輪部門ではバーレーン・レイド・エクストリーム(Bahrain Raid Xtreme)のセバスチャン・ローブ(Sebastien Loeb、フランス)が4連勝。トヨタ・ガズーレーシング(Toyota Gazoo Racing)のナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)は5度目の総合優勝に近づいた。

 今大会も残り3日間となる中、この日5位でステージを終えたアルアティアは、総合2位で追随するオーバードライブ・レーシング(Overdrive Racing)のルーカス・モラエス(Lucas Moraes、ブラジル)に1時間21分差をつけてトップを堅持した。

 通算9度の世界ラリー選手権(WRC)制覇を誇るローブは、2位と約9分差の総合3位。これが今大会5勝目となったが、1週目にパンクを繰り返したり横転を喫したりした代償で総合争いからは脱落しており、すでに優勝は絶望的となっている。

 二輪部門では、ハスクバーナ・ファクトリー・レーシング(Husqvarna Factory Racing)のルシアーノ・ベナバイズ(Luciano Benavides、アルゼンチン)がステージ優勝を飾った。

 一方、2021年の総合覇者でレッドブルKTMファクトリー・レーシング(Red Bull KTM Factory Racing)に所属する兄のケビン・ベナバイズ(Kevin Benavides、アルゼンチン)は、総合首位で今ステージに臨んだものの、弟から約6分遅れの10位で終えた。

 この結果、ステージ4位に入ったハスクバーナのスカイラー・ハウズ(Skyler Howes、米国)が総合トップを奪還し、KTMのトビー・プライス(Toby Price、オーストラリア)を28秒差の2位、ケビン・ベナバイズを2分44秒差の3位に抑えている。(c)AFP