【1月12日 AFP】ダカールラリー(Dakar Rally 2023)のトラック部門で首位に立っていたインスタフォレックス・ロプライス・プラガ(Instaforex Loprais Praga)のアレシュ・ロプライス(Ales Loprais、チェコ)は11日、自身のトラックがイタリア人観光客が死亡する事故を引き起こしたと明かし、「非常に申し訳ない」と述べた。

 10日に行われた第9ステージで、ロプライスのトラックはコース上の砂丘の裏で写真を撮影していた69歳のイタリア人男性に衝突。大会を主催するアモリ・スポール・オルガニザシヨン(ASO)は、男性がヘリコプターで病院へ搬送されている最中に死亡したと発表した。

 ロプライスはフェイスブック(Facebook)に投稿した映像の中で、「彼の家族と友人にお悔やみを申し上げる。非常に申し訳なく、私は一生さいなまれるだろう」とコメントした。

 事故当日に43歳になったロプライスは、当時は何が起きたのか全く分かっていなかったという。

「クルー全員がそのことを知ったのは、僕らがベッドに入った後で、委員がやってきて事故を記録した映像があると教えられた時だった」と明かし、男性は事故から「2、3時間後」の搬送中に心臓発作を起こして亡くなったと語った。

「人命が失われたのだから、運転していた自分に責任がある」と続けた。

 公営チェコ通信(CTK)によると、ロプライスはレースを棄権したという。

 2006年から参戦するダカールで初優勝を目指していたロプライスはまた、フェイスブックに事故当時の映像をアップしている。(c)AFP