【1月11日 AFP】ロシアの民間軍事会社ワグネル(Wagner)が11日、ウクライナ東部ドネツク(Donetsk)州ソレダル(Soledar)全域を制圧したと主張した数時間後、ロシア大統領府は同市における勝利宣言を急がないことが肝要だとの認識を示した。

 ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は「急ぐべきではない。公式発表を待とう」と促した上で、ソレダルでは「前進に向け有望な動きがある」と述べ、自軍兵の勇敢さをたたえた。

 ソレダルをめぐっては、ウクライナ側もワグネルの主張を否定。ウクライナ軍は「(同市は)これまでも、今も、そしてこれからもずっと、ウクライナのものだ」と強調した。

 ウクライナ、ロシア両政府は、要衝バフムート(Bakhmut)近郊に位置するソレダルで激戦が繰り広げられていると認めている。ロシア軍が同市を陥落すれば、同国にとって大きな勝利となる。(c)AFP