【1月11日 AFP】サッカー元フランス代表のレジェンド、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏に対する発言に批判が殺到している同国サッカー連盟(FFF)のノエル・ル・グラエ(Noel Le Graet)会長(81)が、11日に連盟の臨時会合を招集していることが、関係者の話で明らかになった。会長はその場で、辞任要求にまで発展しているジダン氏への問題発言について説明するとみられている。

 会長は8日のインタビューで、ジダン氏からディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督の後任としてフランス代表指揮官への関心を示す連絡があったのか質問されると、「連絡があったとしても電話を取りもしないだろう」と答えたが、この発言が各方面から批判を招いた。

 W杯カタール大会(2022 World Cup)限りで契約の切れたデシャン監督は7日、2026年まで契約を延長した。しかし執行委員会のメンバーは、以前からジダン氏が理想の後任候補とみなされていた中で、新契約について事前に通知がなかったことに不満を持っている。

 ル・グラエ会長は、別件でも連盟トップとしての振る舞いが批判の的になっている。昨年、会長による不適切な振る舞いがあったと職員が告発したことをきっかけに、現在連盟には政府による監査の手が入っている。また仏スポーツ日刊紙レキップ(L'Equipe)はこの日、会長から望まない性的な誘いを受けたという女性サッカー代理人の告発インタビューを掲載した。

 会長は自ら辞任を決断するか、執行委員会からの支持を失うかした場合、連盟を去ることになる。(c)AFP