【01月09日 KOREA WAVE】
伝導性メッシュネットを使用者の皮膚に直接プリンティングした後、Bluetoothモジュールを付着する。無線で手の動きによる信号を読む。数回のAI反復学習だけで物体認識とキーボードタイピングなど実生活のさまざまな場面で活用できるようになる(韓国科学技術院チョ・ソンホ教授提供)(c)news1
伝導性メッシュネットを使用者の皮膚に直接プリンティングした後、Bluetoothモジュールを付着する。無線で手の動きによる信号を読む。数回のAI反復学習だけで物体認識とキーボードタイピングなど実生活のさまざまな場面で活用できるようになる(韓国科学技術院チョ・ソンホ教授提供)(c)news1

韓国科学技術院(KAIST)のチョ・ソンホ教授▽ソウル大学のコ・スンファン教授▽米スタンフォード大学のジェナン・バオ(Zhenan Bao)教授の三つの研究チームがこのほど、皮膚に付けて動きを測定・入力できる知能型電子皮膚の開発に成功した。

韓国科学技術情報通信省が明らかにした。

電子皮膚は硬い電子素子を皮膚のように柔軟で伸びる形に作ったもの。皮膚につけて使えば、人体の動きを測定することができ、仮想空間の現実化に活用できる。

これまでの装備はサイズが大きく柔軟性に欠けていた。加えて、人体の多くの関節組織に対応するのが難しく、実用に限界があった。ところが今回、伝導性液体を直接皮膚に噴射した後、ナノメートル単位の伝導性メッシュを手や腕にプリンティングする新しい方法を開発した。

手や腕の伝導性メッシュネットは、使用者の動きによって電気信号が発生し、これがBluetooth通信装置を通じて無線で伝送される。人工知能(AI)はその多様な電気信号を自ら比較して学習し、手の動作を区別するようにした。

例えば、キーボードを使わず、手の動作だけで文字を入力できる。任意の物体をこするだけで物体の形が画面に描かれるようになる。多様な仮想空間プラットフォーム技術を実世界で使うことにも成功した。

チョ・ソンホ教授とコ・スンファン教授は「今回の研究成果は電子皮膚と最新のAI技術を結合した初めての事例だ。ハードウェアやソフトウェアともにユーザーの利便性を高め、今後、メタバースをはじめ、AR/VR、遠隔医療、ロボット工学分野で技術革新をもたらすだろう」と意義を話している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News