【1月7日 AFP】サッカー元イタリア代表FWで、同国セリエAのユベントス(Juventus)などでプレーしたジャンルカ・ヴィアッリ(Gianluca Vialli)氏が、膵臓(すいぞう)がんのため死去した。58歳。元所属クラブが6日に発表した。

 ヴィアッリ氏は2017年にがんと診断されたが、サンプドリア(Sampdoria)時代の盟友でイタリア代表を率いるロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督の補佐役として、2021年には母国の欧州選手権(UEFA Euro 2020)制覇に大きく貢献した。しかしながら、昨年12月には治療に専念するため代表チームの職務を一時停止することを明らかにし、体調が不安視されていた。

 現役時代はサンプドリアで8シーズンを過ごした後、1992年に当時最高額となる1650万ユーロ(約23億2000万円)でユベントスに移籍し、チームの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇に貢献した。

 1996年にイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に加わると、1998年には解任されたルート・フリット(Ruud Gullit)監督の後を引き継ぎ、選手兼監督になった。以降はイングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup)、欧州カップウィナーズカップ(UEFA Cup Winners' Cup)、UEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup)でタイトルを獲得。2000年にはFAカップ(FA Cup)でもクラブを優勝に導いたものの、翌シーズンに解任された。

 現役時代にイタリア代表として通算59試合に出場し、16得点を記録したヴィアッリ氏の訃報を受け、同国サッカー連盟(FIGC)は、今週末のリーグ戦で全試合の前に1分間の黙とうを行うことを明らかにした。(c)AFP