【1月8日 AFP】ウクライナ南部ミコライウ(Mykolaiv)生まれのスビトラナ・タラノワさんは、ロシアがウクライナ侵攻を開始したその日にミコライウで入隊した。

 50代のタラノワさんは以前、建築会社で管理職に就いていた。

 タラノワさんは「2月24日午前11時、領土防衛隊との契約書にサインした。それ以外に選択肢は存在せず、犠牲だとは考えていない」と話した。

 ロシア軍が黒海(Black Sea)沿岸の要衝オデーサ(Odessa)を掌握するためには、東方にあるミコライウを制する必要があった。オデーサはミコライウから車で2時間ほどだ。

 ロシア軍はミコライウに対し大規模かつ入念な砲撃を始めた。現在歩兵隊に所属するタラノワさんは、しばしばロシア軍と近接戦になり、「初めはクラスター爆弾に恐怖を感じ、爆発するたびに脈が飛んだ」と振り返った。

 恐怖は固い決意に取って代わった。「もはや隠れる必要性は感じず、望むのは復讐(ふくしゅう)だけだ」と語った。

 AFP取材班がミコライウ入りしていた昨年9月と10月、街はほぼ毎晩のように爆撃を受けていた。