【1月6日 AFP】仏パリの主要美術館の2022年の来館者数は、前年に比べ大幅に改善したものの、アジアからの観光客が戻っていないことから、新型コロナウイルス流行前の水準には届かなかったとする公式統計が5日、発表された。

 世界最多の来館者数を誇るルーブル美術館(Louvre Museum)には昨年、780万人が訪れた。21年比では170%増だが、19年比では19%減となる。

 ローランス・デカール(Laurence des Cars)館長は、昨年の来館者数のうち初めて訪れた人が60%、25歳未満が45%を占めたことに触れ、「非常に心強い」と述べた。

 昨年上半期は渡航制限が続いていたものの、来館者数の2割近くが米国人で、西欧からの来館者も増加した。

 ただ、19年の来館者の8%を占めていた中国からの観光客が回復していない影響が大きかった。

 一方、ベルサイユ宮殿(Palace of Versailles)の入場者数は、新型コロナ流行前に比べ16%減少した。同宮殿の入場者数は外国人が4分の3を占めている。(c)AFP