【1月5日 AFP】中国の女子テニス選手、彭帥(Peng Shuai)が中国の前副首相から性的暴行を受けたと告発した問題で、女子テニス協会(WTA)は4日、彭との直接の面会を要求し、中国での大会再開は面会が実現してからだと述べた。

 元ダブルス世界ランキング1位の彭は2021年11月、張高麗(Zhang Gaoli)前副首相に数年にわたり性行為を強要されたとSNSで告発した。だがその後、告発した事実を否定し、「誤解」されたと発言。告発をした後は、中国国外で姿が確認されていない。

 告発後、中国でのすべての大会を中止しているWTAは「彭帥が無事で快適に過ごしているとの確認は受けているが、まだ本人と会うことはできていない」として、状況について話し合うため直接面会する機会を要求したと明かした。

 さらに、「これまでも、同地域(中国)で大会を再び開催できるようになることを望んでいると表明してきたが、そのためにわれわれの基本原則を妥協することはない」とした上で、「中国での再開に関するWTAの立場に変化はない」とし、「同地域での再開には彭帥の状況を解決することが必要だ」と訴えた。(c)AFP