【1月5日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は4日、ウクライナ軍が12月31日に東部マキイフカ(Makiivka)を占領するロシア軍を米国が供与したとされる兵器で攻撃し、大勢のロシア兵が死亡したことについて、「ウクライナにとって領内のロシア兵は正当な軍事目標」であり「心は痛まない」と述べた。

 ロシア側は兵舎として使用していた建物に対するこの攻撃で、兵士89人が死亡したと発表。一方、ウクライナ軍は400人近いロシア兵が死亡したと推計している。

 ロシア国内でウクライナ軍が今回の攻撃などで米国が供与した兵器を使用していることへ批判が出ていること受け、米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー(John Kirby)戦略広報調整官は、責任はロシアにあると反論した。

 カービー氏は「われわれの心は全く痛まない。これは戦争だ。ウクライナ人は侵略されたから、反撃・自衛しているだけだ」「ウクライナにとって領内のロシア兵は正当な軍事目標だ」と述べた。

 カービー氏はこの攻撃について、犠牲者数に関する米国側の推計にも、同国がウクライナに供与した高機動ロケット砲システム「ハイマース(HIMARS)」の役割にも言及しなかった。(c)AFP