【1月4日 AFP】ロシア国営宇宙企業ロスコスモス(Roscosmos)のドミトリー・ロゴジン(Dmitry Rogozin)前社長は4日、フランス製の榴弾(りゅうだん)砲から発射され自身を負傷させたとする砲弾片を、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領宛てに送ったと明らかにした。

 元副首相でもあるロゴジン氏は先月、ロシアの支配下にあるウクライナ東部ドネツク(Donetsk)で砲撃により負傷していた。

 ウクライナ侵攻を強く支持しているロゴジン氏は、メッセージアプリのテレグラム(Telegram)で、ピエール・レビー(Pierre Levy)駐ロシア仏大使に送ったとする書簡を公開した。

 これには、「フランスの155ミリ自走榴弾砲カエサル(Caesar)からの砲弾の破片を封筒に入れた」と書かれており、体内で破片が1ミリずれていれば死んでいたかもしれないとつづられていた。

 さらにロゴジン氏は、この砲撃で友人2人が亡くなったと述べ、自身の体内から摘出されたとするこの砲弾片をマクロン大統領に届けるようレビー氏に依頼した上で、「戦争犯罪の責任からは誰も逃れられないと伝えてほしい」と記している。

 在モスクワ仏大使館はAFPに対し、この書簡に関するコメントは差し控えるとした。(c)AFP