【1月1日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は12月31日、前ローマ教皇ベネディクト16世(Benedict XVI)の死去を受けてフランシスコ教皇(Pope Francis)宛てに弔意を示す書簡を出し、「伝統的なキリスト教的価値観の擁護者だった」と前教皇をたたえた。

 ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)が公開した書簡によると、プーチン氏は「ベネディクト16世は優れた宗教的・国家的指導者であり、伝統的なキリスト教的価値観を信念に基づき擁護した」「彼の輝かしい思い出をいつまでも忘れない」と記した。

 プーチン氏は保守的価値観の擁護者を自認し、特に性的少数者(LGBTQ)に寛容な欧米の道徳意識の低下を繰り返し非難している。

 ロシア正教会の最高指導者キリル総主教(Patriarch Kirill)も前教皇を追悼し、「伝統的価値観」の擁護者とたたえた。(c)AFP