【12月31日 AFP】テレビジャーナリストの草分けとして男性優位の業界に風穴を開け、米国で初めて夕方の報道番組で女性キャスターとなったバーバラ・ウォルターズ(Barbara Walters)さんが死去した。93歳。長年勤めたABCテレビが30日夜に伝えた。死因や亡くなった場所については明らかにしていない。

 ウォルターズさんは50年にわたるキャリアの中で、米国の歴代大統領をはじめ、エジプト大統領を務めたアンワル・サダト(Anwar Sadat)氏やキューバ革命を率いたフィデル・カストロ(Fidel Castro)氏ら他国の指導者、一流セレブにインタビューし、米国文化におけるご意見番的存在となった。

 プライムタイム・エミー賞(Primetime Emmy Awards)を12回受賞。うち11回はABC在籍時だった。

 1997年に自身で企画した午前中のトーク番組「ザ・ビュー(The View)」を2014年に降板してからは、テレビ界から半ば引退していた。(c)AFP