ソウルのある中学校前でスマートフォンを見ながら下校する生徒ら(c)NEWSIS
ソウルのある中学校前でスマートフォンを見ながら下校する生徒ら(c)NEWSIS

【12月30日 KOREA WAVE】通話より携帯メールやメッセンジャー、アプリでコミュニケーションを取るのが楽だという人も多かった。

高校2年生のパク・ヒョンジュさん(17)はこんな話をしている。

「私たちの世代はカカオトークをたくさん使っているので、電話する機会は少ない。親しい人なら大丈夫だが、知らない人と急に話すと動揺してしまう。携帯メールが楽だ」

キム・ダンビさん(27)は次のような意見を持つ。

「デリバリーもアプリを利用して、公共機関や問い合わせもアプリでするのが楽だ。電話をする時、他の人に自分が話している内容を聞かれるのが嫌だ。どこか外に出て話さなければならない。不必要な挨拶も求められ、不便なことが多い。私たちの世代は“自分の時間”を邪魔されるのが嫌いなのです」

若い世代が電話での通話を不便に思う状況は、社会が変化して生じた一種の「社会的弊害」という見方も出ている。

全北(チョンブク)大学社会学科のソル・ドンフン教授は「年配の人たちは幼いころ、友人の家に電話をかけ、(相手の家族に)自己紹介をするなどで礼儀を学んだこともあり、電話には自然に慣れた。今の世代はその必要がなくなり、電話には不慣れだ。こうした現象が『電話恐怖症』を引き起こした」とみる。

電話での通話が怖ければ、事前に想定される通話内容を整理しておく必要がある。事態が深刻であれば、専門家に相談する必要もある。ソル教授は「職場に入れば仕事で電話をすることも少なくない。慣れるための努力が必要だ」と促している。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News