【12月30日 CNS】2023年の鉄道の春運(春節<旧正月、Lunar New Year>時の帰省ラッシュ)は1月7日に始まり、2月15日に終わり、合計40日間になる。2023年の春運の列車のチケットは2022年12月24日から販売されている。プラットフォーム側の分析によると、2023年春運に集中する旅客の流れは分散化する可能性がある。時差帰省、現地での年越し、旅行先での年越しが、年越しの3大タイプになると予想されている。

 コロナ対策緩和の「新10条」の発表以降、各地で移動制限が次々と解除され、多くの人が「帰省して正月を祝う」という願いを叶えられるようになった。中国大手旅行サイトの去哪儿(Qunar)のデータによると、12月17日以降、毎日約1万3000人が春運期間の列車のチケットを予約・注文しており、人気の目的地は成都市(Chengdu)、重慶市(Chongqing)、ハルビン市(Harbin)、長沙市(Changsha)、昆明市(Kunming)となっている。春運初日の発券状況を見ると、北京-鄭州(Zhengzhou)、北京-武漢(Wuhan)などの人気路線は2等席の残りが少なくなっている。その多くが出稼ぎ労働者の帰省路線だという。

 予約注文を見ると、2023年の春運は、移動中のコロナ感染のリスクを軽減させるため、時期をずらす移動という特徴を見せている。予約注文の移動時間は比較的分散しており、1月14日、15日、16日、19日の予約数がやや多いが、全体的に平均的な数だという。

 中国最大手のオンライン旅行会社の携程(シートリップ、Ctrip)のデータによると、12月22日現在、人気観光都市トップ10は、上海市、北京市、成都市、杭州市(Hangzhou)、深セン市(Shenzhen)、広州市(Guangzhou)、南京市(Nanjing)、重慶市、アモイ市(Xiamen)、三亜市(Sanya)であることが判明した。携程のFlight AIプラットフォームのデータによると、昆明と三亜の空港は12月第3週の旅客数で2位と7位にランクインし、その人気は例年より大幅に上昇し、従来のハイエンド旅行の目的地の代表となる海南省(Hainan)と雲南省(Yunnan)も加速的に回復していることが分かった。

 去哪儿プラットフォームのデータによると、2023年民間航空の春運の予約も例年より「少し遅れて」やってきたようだ。新型コロナ危機前でも、春運の列車のチケットの販売に伴って、人気路線のチケットがなかなか手に入らないといったほどの盛り上がりを見せるには至っていなかった。深セン-海口(Haikou)、北京-ハルビンなど、例年最も人気のある春運路線のチケットが、春節前(1月7日~21日)の大晦日に出発するものでも、まだ5-7割引のチケットが残っている。春節前に出発する航空券の平均支払額は950元(約1万8248円)まで上昇し、予約はまだ増えているが、伸び率は大幅に鈍化している。

 航空券の予約状況全体から見ると、2023年の春運は帰省だけではない。予約注文の人気目的地には、黒竜江省(Heilongjiang)、遼寧省(Liaoning)、河南省(Henan)、湖南省(Hunan)、湖北省(Hubei)などの人口転出地のほか、北京、上海、広州などの大都市に向かって年越しにいく旅客も多い。また、非居住地で年越しする人も多く、三亜、海口、昆明、アモイが人気の目的地となっている。(c)CNS-北京青年報/JCM/AFPBB News