戦争で「大人になってしまった」子どもたち ウクライナ
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■「常に付きまとう不安」
バフムートでは、親が市外に脱出できなかったり避難を拒んだりしている子どもが数十人、あるいは数百人、市内に残っているとみられる。
学校の地下にシェルターを設置した団体でボランティアとして活動するカテリーナ・ソルダトワさん(32)は「この子たちはもう大人になってしまった」と言う。
シェルターへの道のりは非常に危険で、最近も移動途中だった民間人2人が死亡した。だが、子どもたちにとっては重要な場所となっている。ウォロディミル君(12)はAFPに、食事のために家に帰る時以外はこのシェルターで過ごすと語った。
NGO「SOS子どもの村(SOS Children's Villages)」ウクライナ支部に勤務する心理学者アリョーナ・ルキヤンチュクさんは、バフムートの子どもたちは「常に付きまとう不安」を感じていると強調。「世界にいつ裏切られるか分からない。すべてが一瞬で破壊される可能性がある」と説明した。
ルキヤンチュクさんによると、親が「生き延びることに集中」しているため、子どもたちは絶え間ないストレスに対処する術を学ばなければならず、集中力や認知能力に長期的な障害が生じる恐れがあるという。(c)AFP/Cécile FEUILLATRE
