【12月28日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)準決勝で、フランスが勝利したことを喜んでいた14歳の少年が車にひき逃げされて死亡した事件で、フランスの地元検察は27日、容疑者の男を拘束し、予審開始が決定したと明かした。

 事件はフランスがモロッコに勝利した準決勝の後の15日、南部の街モンペリエ(Montpellier)のパイラード(Paillade)地区で起こり、14歳のアイメンさんが死亡した。

 検察は、20歳の男を南部ペルピニャン(Perpignan)近くで拘束し、過失致死容疑で予審を開始することを決めたと発表した。男は勾留されているとしている。

 SNSには、ファンに囲まれた白いハッチバック車両が、後部座席の窓から出していた国旗を抜き取られた瞬間に急発進する動画が投稿されている。検察は、国旗を取られた後、運転手が車を車列から「乱暴に」出し、少年にぶつかったと話している。

 車はその後、近くに乗り捨てられているのが見つかり、少年は搬送先の病院で、事故のけがにより死亡した。(c)AFP