【12月16日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)準決勝でフランスが勝利したことを喜んでいた14歳の少年が15日、車にひき逃げされて死亡した。仏南部モンペリエ(Montpellier)の地元警察は捜査を開始し、現場から逃走したドライバーの行方を追っている。

 ソーシャルメディアに投稿された動画では、ファンに囲まれた白いハッチバック車両が急発進し、その場から去って行く様子が確認された。

 地元検察は「ドライバーは強引に車線から離れ、14歳の少年を引いた」とし、被害者がこのときのけがにより病院で死亡したと発表。車は近くに乗り捨てられており、警察が捜査を「迅速に進めている」ことも明らかにした。

 14日に行われたW杯準決勝でフランスがモロッコに勝利して決勝進出を決めた後、今回の悲劇は起きた。仏各地では騒動が散見された一方で、大半の場所では人々が熱狂的ながらもおとなしく勝利を祝っていた。

 事件現場となったモンペリエの貧困地区の一つであるパイラード(Paillade)の町長は「このむごたらしい行為をした人間が見つかり、裁判にかけられること」を望んでいるとツイッター(Twitter)に投稿した。

 仏当局は試合当日、同国とかつての植民地であるモロッコのサポーター同士が衝突する可能性を懸念し、国内全土に約1万人の警官を配備していた。警察によると、15日午前1時までにパリとその周辺で約100人が逮捕されたほか、リヨン(Lyon)やアビニョン(Avignon)では数十人が身柄を拘束されたという。(c)AFP